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2006年09月29日
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●にかわ(膠)

修理に使用しているのは、粒膠(つぶにかわ)と言う種類。
接着対象は当然木材!
ホームセンターで売っています。使い方はいたって簡単!
適量の粒膠と水を小さなポリ容器にいれ、それをお湯をはった容器に入れます。これをホットプレートで温めながら膠を溶かします。 溶けた膠を刷毛などで塗る。少しトロッとした膠が使いやすい。
固まった膠は強力で、剥がしたい時はお湯に浸せばすぐに取れて、ある意味扱いやすい。
膠は臭いものも有るらしいが、粒膠は臭いも気にならなかった。
日にちが経った膠を剥がすのは大変なのかもしれないが、1日程度であればお湯ですぐに剥がせます。
膠の良いところは、剥がすことを前提に接着できる、それも自然のもの。
木工用ボンドなどは、剥がす時のことは考えていない。

20g前後で、300円程度! やすい?!(ドイト相模原店)

 

にかわ(膠)
ビン入り鹿膠
ゼリー状で必要な量だけスプーンで取って使用します。湯せん、または絵皿で直接弱火にかけて溶かします。初心者や小作品に最適です。

にかわ(膠)
乾燥鹿膠
1cm弱の立方体で透明度、接着力に優れています。壁面や木面の絵画に多く使われます。

にかわ(膠)  
三千本膠
棒状の乾燥した膠で一貫目が三千本になることからこう呼ばれています。適当な長さに折って使用します。 長い時間水に浸しておくと接着力が低下します。

にかわ(膠)  
軟靱鹿膠
接着力を落とさないで、ヒビ割れを最小限度に抑えた乾燥鹿膠の改良品。冬場の大作のヒビ割れ防止に最適です。

にかわ(膠)
粒 膠
接着力が強力で、水に浸しておく必要がありません。60度で15~20分位で溶解します。
膠液を少しずつ入れながらしっかりと混ぜ、耳たぶくらいの固さにまとめます。

膠とは
膠は、洋の東西に関わらず、人間が古くから使ってきたすぐれた接着剤です。
ヨーロッパでは、木工などに、少なくとも4000年以上もの歴史があるといいます。
しかも、木の接着においては、現在の木工ボンドより接着面が強固であることが証明されています。
獣や魚類の、皮や骨、腱や腸などをよく煮た、その液を乾かして固めたもの。
そう、早い話が魚の煮付けでできる煮こごりなんですネ。
だから、昔からある三千本ニカワなどは、アメ色で、ちょうど割り箸を折ったりねじってたり、曲げたような形をしています。
ニカワを精製して白くしたものが、プリンなんかをつくるときに使うゼラチンです。
つまり、タンパク質の一種、コラーゲンが原料になっていることになります。